006:Noisetrade - メールアドレスを交換条件に無料でアルバムがダウンロードできる音楽プラットフォーム
ケーススタディ#006:Noisetrade
公式サイト:http://www.noisetrade.com
タイプ:無料配信型
アーティスト登録方式:自主登録型
解説動画:
Noisetradeとは:
NoisetradeではアーティストはユーザーにEメールアドレスと郵便番号を入力してもらうのと引き換えに、
アルバムの無料ダウンロードをできるシステムになっている。
ファンはアーティストの情報をFacebookやTwitterで友人に紹介する事や、
$100までのチップを投銭することができる。
インディーズアーティストと音楽ファンの架け橋的なサービスである。
理念:
- 音楽自体をマーケティングツールにすることで、数千ドルもの広告費以上の効果を得ることができると考えられている。
- 特に楽曲が無料になることでその曲を一人歩きさせれば、きっとアーティストと相性の良いリスナーと繋がることができるというコンセプトだ。
仕組み:
- アーティストは自身のプロフィールページに無料で聞ける音楽をアルバムごとストリーミングする。
- ユーザーはそのアルバムをダウンロードできる代わりにメールアドレスとZIPコード(郵便番号)をアーティストに教える。
- ユーザーは任意で$1〜100のチップをアーティストに贈ることができる。
- また、facebook,twitter,メールでアーティストを口コミで広めることができる。
- さらに、プロフィールページと同等の機能を持ったウィジェットをブログパーツとしてホームページなどに貼るコードも用意されている。
印象:
インターフェースがものすごくシンプルで、ユーザー登録というプロセスが無い分、
初見ユーザーが楽曲を受け取るまでのスピードが極めて早い。
ただし、実際に新規登録してログインしてみたところ、
メールアドレス廻りに関しては個人情報をしっかり扱うような考慮がされていない。
自分のメールのアドレスブックをインポートしてメーリングリストを作るというのは
おそらく日本では許されないやり方だと思う。
他サイトとの差別化:
メールやZIPコードを無料アルバムの対価としてユーザーに要求しているところがユニーク。
まとめ:
新しいファン層を開拓するために、アルバムをまるごと無料にして集客。
そしてそこに集まったファンに継続的にリーチするためにメールアドレスをダウンロードの条件にする。
この仕組みによってアーティストは多額の宣伝費を掛けることなく
ファンを効率的に増やすことができるのかもしれない。
005:Reverbnation - 便利アプリも提供する独立系ミュージシャン向け総合音楽配信サイト
ケーススタディ#005:Reverbnation
公式サイト:http://www.reverbnation.com
タイプ:マルチプラットフォーム型
アーティスト登録方式:自主登録型
解説動画:
Reverbnationとは
- Reverbnationはミュージシャンの活動を総合的に支える多機能型プラットフォームである。
- Myspaceと同類の趣旨のインターフェースになっていて、アーティスト自身の楽曲やニュースを多方面に発信することができる。
- ソーシャルメディアとの連携もできる他、多数の機能(無料・有料)が備わっているため多くのアーティストが利用している。
各種機能:
Reverbnationには多数の機能が存在していて、アーティストが積極的に発信できるようになっている。
【モバイルApp】(有料)
【デジタル音楽配信】(有料)
- iTunesなどの主要音楽サイトでデジタルダウンロード配信を行うことができる。
- Essential - 34.95ドルで30+のサイトに登録できる
- Pro - 59.95ドルで40+のサイトに登録できる
【プレスキット】(有料)
- 月額5.95ドルでライブ主催側へのプレゼンテーションを目的としたプレスキットと呼ばれるオンラインポートフォリオを作ることができる
- そこではアーティストの写真、ビデオや音楽のダウンロードができる基本機能が付いている。
- その他にもソーシャルメディアへのリンク、スケジュールの表示、アーティストのデータなどが表示できる。
- フェスなどのライブを主催する側が採用するアーティストを判断しやすくするために用意された機能だ。
【メガソングストレージ】(有料)
- 長い曲やより音質の良い楽曲ファイルをアップロードしたい場合、年間29.95ドルで通常の8MB/曲リミットを100MBにまで増やすことができる。
[メールマガジン】(無料・有料)
- ファンに画像を用いるタイプのコンテンツリッチなメールマガジンを送ることができる
- 無料版 - 500名まで
- 有料版 - 読者数の制限がなくなる
【サイトビルダー】(有料)
- 月額17.95で多機能型公式サイトを数クリックで立ち上げることができる
- サイトサンプル(音が鳴ります)
- http://www.namolibrennet.com/fr_home.cfm
- http://www.karynwhittemore.com/fr_home.cfm
【ウィジェット】(無料・有料)
- カスタマイズ可能な多機能型ウィジェットを作ることができる。
- 無料版 - Reverbnationへのリンクがデフォルトで表示される
- 有料版 - 月額2.95ドルでそのリンクを外すことができる
【口コミキャンペーン】(無料)
- 自分のファンにミッションを与え、上位のファンにプレゼントをすることで無料で口コミをしてもらう仕組みとなっている。
【[ショップ】(無料)
- 各種グッズ、CD、MP3、着うたなどを販売することができる。
- グッズはReverbnationを通して作ることができる。
- CDもプレスオーダーすることができる。
- ライブに持っていく分を自らオーダーすることもできる
- フェイスブックなどと連携することも可能
【ライブ会場検索】(無料)
- 指定した地域のライブ会場を探すことができる。
【ウェブプレーヤー】
- アーティストのページ右上にプレーヤーが有り、曲をクリックするとそこで再生する
- 欠点としてはReverbnationのページを複数タブで開いているとややこしくなる。
- その反面Myspaceではプレーヤーをポップアップウィンドウ型にすることによってその問題を解決している。
【ストアリンク】(無料)
- 各種オンラインストアへのリンクを自分のプロフィールに張ることができる
【広告収益還元】(無料)
- ReverbNationの広告収益をアーティストの実績に応じて還元している。
【ラジオ】(無料)
- 右上のプレーヤーで曲を再生した後、ランダムアーティストの楽曲が再生される
- これをラジオと呼び、停止ボタンを押さない限り延々と他のアーティストの曲がプレイされる
他サイトとの差別化:
できるだけ多くの機能を用意しようという傾向が見受けられる。
他のサイトには無いプラスαを常に見つけては加えていっているようだ。
印象:
[有料機能への誘導]
各種有料機能に関しては基本的に30日間の無料お試しができるのだが
誘導の仕方が「無料」を謳っていて結局「有料」な所が印象が悪い。
モバイルAppなどは、アーティストにアプリ用の画像のアップロードや
プロフィール文を書かせた上で、初めて値段を表示するというあまりほめられるやり方ではなかった。
まとめ:
サイトやグッズ、CDやモバイルアプリの製作。
これらを全て一つの場所でできるようにしているため
アーティストにとってのワンストッププラットフォームになっていると思う。
004:Headliner.fm - 他のバンドのツイッターやフェイスブック上で宣伝ができる広告ツール
ケーススタディ#004:Headliner.fm
公式サイト:http://www.headliner.fm/
タイプ:クラウド広告型
アーティスト登録方式:自主登録型
解説動画:
Headliner.fmとは
Headliner.fmはアーティストに他のミュージシャンとつながる道を提供するもので、
新曲やライブ情報などのプロモーションをしたい案件を他のミュージシャンのソーシャルネットワークを通じて宣伝できる仕組みだ。
宣伝に協力してくれた他のアーティスト達にはインセンティブが与えられる。
Band Bucksという仮想通貨が手に入り、それを消費することで今度は自分のバンドの情報を
認証式で他のバンドに宣伝してもらうことができる
バンドのソーシャルメディアアカウントはheadlinerと連携していて、
クリック数やどのくらいファンが増えたかを確認することができる。
用語説明:
- Promotion - 他のバンドに宣伝してもらうためのシンプルなメッセージ情報
- Fans - Myspace,Facebook,Twitter上のフレンドやフォロワーを全て足した数
- Band Bucks - 他のバンドに宣伝してもらう時消費する仮想通貨
仮想通貨について:
- バンドがBand Bucksを得るには何通りかの手段がある
- 10回他のバンドを宣伝すると1000bbもらえる
- Band bucksを10000bb / 10ドルで購入することができる
- 他のバンドをHeadlinerに紹介すると、そのバンドのファンの数だけBand bucksを得ることができる
- 用意されたバナーを自分のサイトに貼り、そこを経由して新しいバンドがHeadlinerに登録すると、そのバンドのファンの数だけBand bucksを得ることができる
音楽試聴:
- バンドの音楽をすぐ聞けるようにするためにSoundcloudを採用している
制限:
- 無料会員は一日に一回Promotionを作ることができる
- 有料会員はその制限がない。
- 全会員とも、一日に他バンドのPromotionを認証できる数は3回までとなっている。
サイトのビジネスモデル:
Band Bucksの販売以外にも有料会員制度が存在し、以下がその詳細となる
[Basicプラン]
- 基本機能のみの無料アカウント
[Proプラン] $30/月
- より良いデータ集計機能
- 30万人にリーチ可能(その分のBandBucksが毎月もらえる)
- ローカルファンにターゲットを絞ることができる
- どのジャンルのバンドにも宣伝してもらうことができる
[Platinumプラン] $50/月
- 75万人にリーチ可能(その分のBandBucksが毎月もらえる)
- フィーチャーアーティストのランキングに載れる資格
印象:
アーティストがアーティストを宣伝するというのは
すでにファンを沢山持っているバンドが自分の知名度を利用して
さらに新たなファン層を開拓する上で使えるツールのようだ。
003:Kickstarter - 色々なジャンルのクリエイターのプロジェクトを投資で支援するシステム
ケーススタディ#003:Kickstarter
公式サイト:http://www.kickstarter.com/
タイプ:クラウドファンド型
クリエイター登録方式:自主登録・審査型
解説動画:
サービス概要
Kickstarterは世界最大級のクリエイティブプロジェクトプラットフォームで、
色々なジャンルのクリエイターが自らのプロジェクト(CDの製作やツアーなど)の内容を公開し、達成に必要な金額を設定する。
そして「作品のデジタルダウンロード」から「プライベートライブ」まで様々なレベルの特典と引き換えに出資してくれるユーザーを集める。
プロジェクトにはユーザーからの出資を受けつける期限が存在し、その間に集められたお金は一旦Kickstarterの元でプールされる。
目標の金額が期間内に調達できた場合のみ、Kickstarter側からクリエイターにお金は渡り、プロジェクトを開始することができるようになる。
達成されなかった場合は、プールされていたお金は返金され、クリエイターには1円も支払われない。
十分なファンド抜きでは本当に作りたいものは作れないという考えに基づく処置だ。
コンセプト:
Kickstarterの仕組みは新しいパトロンの形として注目されている。
クリエイターは基本的にコンテンツの権利を100%保持したままでいられるため
やりたくないということを強制されることはない。
その代わり他では手に入らないもの、味わうことのできない体験が常に求められていて、人気がそこに集中する場所でもある。
理念:
良いアイデアは、しっかり伝われば素早く広く拡散することができる
そして、世界中から共感者を集めて資金的に支援してもらうことが可能になる
収益モデル:
音楽に限らず様々な分野のクリエイターが達成したいプロジェクトをアピールし
PLEDGE(支援)してくれたファンに対してREWARDS(報酬・特典)を用意する
投資金額が目標金額を超えた時点で成立となり、運営からクリエイターへ資金が渡る
運営会社はプロジェクトに支払われた一部を手数料として受け取る
目標金額に達しないと一銭も支払われない方式はAll or nothing(全か無か)であり、それには理由がある:
- 5000ドル必要なプロジェクトに2000ドルしか集まらない状態でクリエイターに対してそれなりのものを作れといっても無理がある。
- 支援者の立場からすれば、ある程度失敗のリスクを減らせる。
- 不足金額というものが存在すれば、支援している側はTwitterなどでツイートを拡散し、更なる支援を集めようとする。
クリエイターが特典として用意しているもの:
音楽に限らず色々なジャンルが存在するため
ここにリストするのは音楽アーティストが実際に特典にしているものとする
- MP3の販売
- CDの販売
- CDのクレジット欄に名前が載る特典
- サイン入りの各種グッズ
- 次回作(アルバム)のプレビュートラックのダウンロード
- リクエストされた曲のカバーをYouTubeにアップする
- 音源化されていない楽曲をリクエストで選んでもらって音源化する
- ミュージックレッスン
- ドキュメンタリーDVD
- ポストカード
- バックステージパス
- パーソナルボイスメール
- アーティストとティータイム
- 電話
- 手紙
- 支援者の名前が入ったオリジナル曲を作曲
印象:
サイトのデザインが明るいのと文章のテンションが高いからか、
クリエイターに対しても親近感を覚えた。
特典の自由度が高く、それを読むだけでもエキサイティングなプロジェクトだと思えてくる。
他サイトとの差別化:
このサイトはクラウドファンド型のサイトの一つのロールモデル的な位置にあり、
広いジャンルのクリエイターが参加できるようにしている。
Sellabandと違って金銭的なリターンが支援者に無いが
「何か面白いことをしようぜ」という雰囲気があるため
興味本位でサイトを徘徊するユーザーが多いのではないかと思う。
つまり集客力の要因として、クリエイターの独創性が作用していることとなる。
他サイトへの影響:
Kickstarterはまだ日本に進出していないが、CAMPFIREのような同種のサービスが展開されている。
このサイトの仕組みを模擬したサービスが欧米でも数多く展開されているため、パイオニア的な存在として注目されているサービスである。
002:Sellaband - アーティストの音楽に投資ができるクラウドファンディングのパイオニア
ケーススタディ#002:Sellaband
公式サイト:http://www.sellaband.com/
開始時期:2006年
タイプ:クラウドファンド型
アーティスト登録方式:自主登録型
解説動画:
サービス概要:
Sellabandはミュージシャン向けのソーシャルパトロンプラットフォームで、
アーティストは音楽プロジェクトを行うにあたり、ファンから資金を募ることができる。
ファンは資金を出資する代わりにプロジェクト単位で用意されたインセンティブを受け取ることができる。
著作権などすべての権利をアーティストが持ったまま、思い通りの活動が保証されるが、
プロジェクトの成功とキャリアへの責任はアーティスト自身が負うことになる。
コンセプト:
音楽への投資をコンセプトにしていて、
アーティストそれぞれが株式会社になったようなイメージとなる。
収益モデル:
アーティストは達成したいプロジェクトをアピールし
ファンにパートと呼ばれる株のようなものを購入(投資)してもらう。
パートはプロジェクト達成前であればいつでも別のアーティストに移すことができる
投資金額が目標金額を超えた時点で成立となり、運営からアーティストへ資金が渡る
ただし、資金はアーティストの口座ではなく
アーティストがレコーディングを行うスタジオなどに直接支払われる
運営会社はプロジェクトに支払われた一部を手数料として受け取る
アーティストが特典として用意しているもの:
(アーティスト自身が決められるので色々な種類があるが、以下がメインとなっている)
- MP3の販売
- CDの販売
- CDのクレジット欄に名前が載る特典
- サイン入りの各種グッズ
- プロジェクトが黒字になった時、利益の一部を投資したユーザーに還元する
運営:
Sellabandは2010年に破産しており、今はドイツの企業(株主)に吸収される形で運営を続けている
- Crowdfunding Site Sellaband Is Bankrupt – Gigaom
- Bankrupt, Crowd-Funded SellaBand Acquired by German Investors | WIRED
アーティストの売上の3分の1を手数料として取っているにも関わらず
破産になった理由としては以下の理由があげられる:
- CDという媒体に頼っていたこと
- 楽曲のプロダクションにお金を掛け過ぎていた事
- アルバムというフォーマットに拘ったこと
- 特化したジャンルが無かったこと
- プロモーションの欠落
印象:
Sellabandのアーティストがプロジェクトを立ち上げる時うたい文句としてよくあるのが、
「あの有名なプロデューサーを雇って、すごい高級なレコスタで一番いいものを作りたいんだ。
それにはお金が掛かる。だからみんなに手伝ってもらいたいんだ」
という理想を掲げていて、節約してミニマムな活動をする意識が少ない。
他サイトとの差別化:
このサイトのコンセプトは「投資」であって、クラウドファンディングのパイオニアでありながら
投資家へのリターンという基本特典を用意している。
001:Artistshare - 発売前に音楽を売るパトロンシステム
ケーススタディ#001:Artistshare
公式サイト:http://www.artistshare.com/
開始時期:2003年
タイプ:クラウドファンド型
アーティスト登録方式:審査・契約型
解説動画:
BBCニュースによる特集(2004年)
アーティスト紹介動画:
Maria Schneider
Yeahwon
アーティストページ:
Maria Schneider
Yeahwon
Siedah
サービス概要:
ArtistShareは「ファン投資」プロジェクトで名を知られているオンラインレーベルである。
投資に参加したファンには、パッケージ化されたCDに加え、音楽制作のプロセスを見届けることができる。
また、ビデオや音声でのプロジェクト最新情報や、写真やダウンロードなどのたくさんのボーナスが提供される。
投資したいファンは欲しい特典に応じていろいろな参加レベルを選べる。
レベルが高くなるほど、ファンはもっとプロジェクトに関わることができる。
2003年から開始したこのレーベルは今流行のクラウドファンドのパイオニア的な存在とも言える。
コンセプト:
アーティストの楽曲制作環境とそのクリエイティブプロセスをサポーターに開放して
音楽が作られていく過程を動画などで確認することができる。
CDが完成するまでに集めたお金をレコーディングなどの費用に充てている。
理念:
デジタル時代にコピー出来ないものは、
アーティスト自身のクリエイティブティであり
それ自体を商品化することを鍵だとしている
収益モデル:
様々なレベルでアーティストへの支援をすることができる
- MP3の販売
- CDの販売
- CDのクレジット欄に名前が載る特典
- CDの楽曲をバックにしたパーソナルオーディオコメンタリー
- レコーディングスタジオへの立会
- アーティストとのセッション
- プライベートソロコンサート
- 作曲・レコーディング・製作プロセスの公開
- イラストレーター向け特典として自分の絵がジャケットとして使われるチャンス
- サイン入りの各種グッズ
※MP3とCD販売以外の特典はブロンズ・シルバー・ゴールドの3階級に分けたパッケージになっている
他サイトとの差別化:
このサイトはクリエイティブプロセスのオープン化に拘っていて
楽曲制作において作曲やレコーディングの過程を見れることには金銭的な価値があると思っている。
また、アーティスト選びにも拘っていて
ArtistShareと契約できるのは古き時代に実績のあるアーティストに限られている。
印象:
外国人アーティストは基本的にトークが上手いので動画とは相性が良い。
自分のプロジェクトを効果的にプレゼンするプラットフォームとしての力を発揮している。